北海道はオホーツク海にiPhoneをタイタニックした話

 

プロローグ

2023年3月始めのこと。私は兼ねてより念願だった流氷を観るために北海道はオホーツク海へと足を運んだ。見るだけじゃない、体験しにいってきた。「流氷ウォーク」である。そこでタイタニック体験もしてきたお話である。

(要は、流氷漂う北の海にiPhoneを沈めた体験して、東京に戻って次のiPhoneを手に入れるために様々な苦労があったんですよっていうのを書いた記事です。)

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タイタニック当日

流氷体験が始まるまで

2023年3月3日、ふたりの妹と共に、北海道北見市から車で斜里町へと向かった。目指すは「道の駅 うとろ・シリエトク」。そこから我らの流氷体験が始まるのだ。

道の駅でツアーガイドさんにピックアップしてもらい、ウェットスーツに着替え、いざ流氷ウォーク!!ということで海へ向かう。

流氷ウォーク開始

今回のツアーでは、岸から50〜80mくらいの地点まで行くことができた。何と、岸から流氷の上をピョンピョン跳んで移動するのだ。いい〜感じの撮影スポットをすれぞれのグループで探して、ガイドさんに写真を撮ってもらう。

その最中、移動する時に事件が起きた。次の流氷に乗るためにジャンプして、ぐっと首にGがかかった、と思ったら軽くなった。不思議に思った私は自分の首にかかっていたものを見やる。

はい、事件です

なんと、そこにはあるべきものがなかった。ビニルの防水スマホケースがあり、その中にあったはずのiPhone11 Pro Maxが消えていた。頭がぐおんとなった。心の中で「あー、終わった」と思った。愛しのiPhoneは海へ沈んだのである。

妹に「iPhone逝ったわ」というと「水没したん笑」。私は、「いや、沈んでどっか行った」…!?!?!?!?!?!???????????????????????

首が軽くなった瞬間にあの子は旅立ったのであった。たしかに、この半径1mのどこかにいるに違いないのに、氷をかき分けて水中を見ても、そこには闇が広がるばかり。私は二度とあの子に会うことはできないとすぐに悟ったのである。

帰還

東京の我が家へ

その後、私は二日間のスマホなし生活を送った後、東京へと戻ってきていた。正直もうどうにもならんと思っていたので、iPhone14 Pro MaxをネットのAppleStoreにて購入。その後、Appleの紛失サポートに入り続けていたことに気づいた。落として壊れたり、はしないのに、故障サポートはもったいないなと思って解約したのだが、その時に紛失サポートも解約したと思っていたが、入り続けていたらしい。過去の自分に感謝した瞬間だった。

iPhone返品しないと

だが、私はもう既にiPhoneを注文してしまったのだ。AppleiPhoneを注文して数時間のうちに、手元にもないものを返品しなくてはならなくなった。何たることだ。

iPhone返品完了のAppleStore画面

しかし、結論からいうと、返品できた。商品を返送し、Appleからの返金が完了すると上記のような画面になる。「購入してから14日以内であれば返品できる」というのがAppleのルール(2023年3月時点)で、開封して使用した後でも、返品は可能なのだそうだ。詳しくは、諸先輩方がそこんとこ詳細に記してくれている記事がたくさんあるので、ぜひ見てみてほしい。

ただ、私が探した限りでは見つからなかった情報があるので、それだけ記しておこうと思う。

あ、やば…返品期限過ぎてるやんけ

私は、仕事もプライベートも忙しい時期を過ごしていた。どちらかといえば、忙しいのはプライベートだったけれども、まあいいだろう。大事なのは、他のことにかまけて、Appleから「返品OKだよ!!でもこの期間内に必ずこれこれこういう方法で送ってね」ってメールを貰っていたのに、気づいたらその期限を過ぎてしまっていた、ということだ。

気づいた時は、顔面蒼白。だって、iPhone(私が購入したのはiPhone14 Pro Max / 色:ディープパープル / ストレージ:256GB / 下取りなし※)っていくらするのかご存知?179,800円ですよ、奥さん!!

(※元より、iPhoneを新しく開く時は、先代のiPhoneアプリ開発デバッグ用に使うつもりだったから、下取りは出したことないし出すつもりもなかったんだけども、今回はモノ自体がタイタニックしたから、仮にしたくてもできなかったのだ;;)

iPhone14 Pro Maxの本体代金(2023年3月と同様の金額)

ってことは、私は紛失サポートにお金払い(安く新しいiPhoneをあげますよってサービスなので、月々その権利を維持するために料金払っていて、いざ紛失したら15,000円とか支払って交換してもらえるよっていうシステムなのだ)、さらに無用となったiPhone14 Pro Maxの料金も払うのか!?と思考した訳なのだ。画面蒼白にもなろう。

仮に新品未開封売るとして、誰が正規店で買うのと同じ金額で個人から買おうと思うだろうか。そんな人いるわけない。偽物かもしれないのに、同じ料金なら正規店で買うだろう。ということは、それより数万は安くないと、売れないだろうし、業者に渡すとしてもやはり購入時と同じ金額で買取りしてくれるなどまずないだろう。

ダメ元でもやらないよりやってみよう

メールの返送方法を確認し、ヤマト宅急便へ行った。返品番号的なものがAppleメールでもらえるので、ヤマト営業所へ行って、その番号を使って返品用のラベルを作成して、荷物に貼り付けて返送。とりあえず、番号自体は生きていて、無事に配達を依頼することができた。

それでも、クレジットカードの料金にiPhoneの金額が表示されているうちは、どきどきしていた。期限を過ぎていて、返品は受け付けないよと言われて泣き寝入りした人の記事をいくつか読んでいたためだ。

クレジットカードの請求金額からiPhone消えた

無くなってる!!AppleStoreの購入履歴のとこも変わってる!!返品できたんだ。安堵の気持ちが込み上げる。

ちょっとまとめると、↓ということになる。

  • 【必須】商品を受け取ってから14日以内にオンラインで返品の依頼をする
    →これができてないと終わり。踏んでも蹴っても踊っても、返品はできない。
  • 【非必須?】商品の発送を7日以内に行う
    →本来は「必ず」と記載があったのだが、温情か、ルールがそうなのかわからないが、返品の発送を行うことができた。

もちろん、ちゃんと期限を守ることが一番だが、もし返品手続きを14日以内にしたのに、返品する商品の発送の期限が過ぎてしまった人は、とにかく今すぐヤマトに行って試すだけ試してみてほしい。決して、安いものじゃないのだから。

紛失サポート利用体験記

一人暮らし かつ リモートワーカーの辛さ

私は都内で一人暮らしをしているリモートワーカーである。コロナ禍を経て、ほぼ完全にリモートで業務を行えるようになった。普段はいいのだが、こういう時に困るのは誰にも電話を借りられないこと。

電話必要?って思ったそこのあなた。必要なんですよ。普段は不要だけど、電話がない時こそ必要になったその訳を教えましょう。

紛失サポート利用のざっくり手順

  1. 紛失届を警察に提出し、受理されること
  2. 紛失サポートに、紛失したため代替機がほしい旨の依頼を出す(この時に紛失届の受理番号と緊急連絡先番号が必要なのだ)
  3. 確認事項がある場合、ここで緊急連絡先に電話が掛かってくるので、サポート担当者と会話する
  4. あちら側で懸念がなくなったら、晴れて代替機が発送される
  5. 受け取れた!!

ざっくりこんな感じ。店舗に行くと手数料として1,000円とかかかるらしいのだが、ネットからであればそれが要らないらしく、ネットで全て完結させることにした。

まずは紛失届を提出しに交番へ

これ、ネットで調べるとどこで出してもいいって書いてあるので、すぐにできそうな最寄りの交番に行ったのだけれど、届け出拒否。(ネットでもできるとあったが、土日の場合は月曜以降の処理となっていたので、今すぐにでも何か進展させたいという気持ちで、交番へ行くことにしたのだ)

警察の心証がとっても悪くなったのでした。内訳としては、無くしたのが東京じゃないこと。ネットで調べて、どこでもいいってあったからわざわざ行ったのに。それはまだいい。それよりもムカつくことがあった。

…え、届出できないの?

最初、対応してくれた警官は、私が用紙に記入しているのを見て、失くした状況や場所を再度聞いてきた。こちらが紛失した場所の住所やら位置やらを細かく、真摯に回答すると、記入を続けていてくださいと言って私の見えない奥へ行き、どうやら電話をかけているようだ。敬語で誰かに話しているのが聞こえる(相手の声は聞こえない)。

戻ってくると、「北海道で失くされたということなので、うちでは探せないので、北海道の警察で届けたほうがいいと思いますよ」と言った。みなさんお分かりの通り、これはあくまでアドバイスだ。言い回しからしてそうですよね?だから私は、その必要性がない旨を語った。深い場所ではないとはいえ、海でなくしているのだから見つからないと思っていること。また、見つかったとして、水没時間も長いことから使えないはずであること。つまり、本体が返ってくることには、何ら意味はないと、そういった事実を語った。

「いやでも、こちらとしても探してあげたいですし」というのだ。見つからないものをうちで探しても、あなたにiPhoneは返ってこないのだと。あくまでも私のことを思っている風にいうのだ。いやに食い下がる警官に、私は不信感をどんどん募らせていった。そして、最終的に謎に食い下がり続ける警官に我慢ならずに「受理できないってことですか?」と聞いた。そしたら「そうです」と。

はい?なら最初からそう言えや。最初からそう言ってくれればよかったのに、遠回しに誘導したりして、信用ならん対応だ、と思った。

この対応から、やはり紛失届は本来は提出できたのを、この警官の上司に相談した結果、受けないでくれって言われたんじゃないかなという思考に至った。本当は「受理できません」って言っちゃいけないんじゃないの?って思った。その後、詳しくルールを調べたりしてないから、間違っていたら申し訳ないけども。(ルールならば、そういうルールだからできないと最初から言えたはずなのだから、それを言わずにこういう対応をしたということは、そういうことだとしか思えないよね苦)

それでも、この対応は私が不信感を抱くには十分だったのだ。本当に不可能ならばそう言ってくれればいいのに、この警官は私を思っているようなことを言って、偽りの言葉を吐いていたのだから。

北海道警察への届出

時間も、気持ちも、エネルギーも、何もかもをただ無駄にし、真摯な対応をしてもらえなかったことに憤慨し、紛失届を北海道警察に出せと言われた絶望とで苦々しい気持ちで帰宅。

調べたら、なんと、ネットから申し込みができた!!ありがとう!!北海道警は好きです←

土日を挟んで4,5日で受理された風のステータス表示に変わっていたため、ここからやっとauの紛失サポートへお問い合わせする準備が整ったのでした。

紛失サポートの「緊急連絡先電話番号」の罠

電話が無いのに、電話番号を入れろと?その電話が無いから申し込んでるのに?

仕事で面倒を見てくれていて、プライベートでも懇意にしている先輩の電話番号を書かせてもらって何とかなったが、「紛失届が必要です」って最初の注意書きと一緒にこっちも書いておいてくれないと、困る人結構いそうだよなあと思う私だった。

結果的に、サポートの人と会話する必要があることになったらしく、公衆電話から電話することに。スマホ無くすと不便だなあ。

iPhoneとの邂逅

かくして、スマホなし生活をすること実に8日間、遂にiPhone11 Pro Max(ミッドナイトグリーン / 256GB)を再び手に入れることができたのでした。顔は一緒だけど、中身は違うけど、ほぼ同一人物のあなた。お帰りなさい^^

北海道は女満別空港から羽田空港へ、そして羽田空港から都内の自宅へ。スマホなしの移動って、ちょっと不安。でも、羽田までは妹と一緒だったから、よかった。これが一人旅行の最中とかだったらどうなっていたことか…考えるだけで恐ろしい苦

まとめ

iPhone紛失サポート会員でサポートを受けないとならなくなったあなたへ

1. 紛失届を提出しよう

まず、失くしたらその日のうちくらいには、紛失した都道府県内(できれば最終的には該当の都道府県内の所轄に回されるので、紛失気づいたら近くの交番に行っちゃうのを推奨)の交番に行っちゃいましょう。

とりあえず、ネットでも交番でも警察ならどこでもいいので、すぐに届出を出してしまいましょう。

2. 緊急連絡先の確保

ネットで紛失サポートを利用して代替機の申し込みをされる方は必須だと思ってください。難しいなって方は、ネットより店舗に行ってしまう方がいいかもしれません(もしかしたら、店舗でも必緊急連絡先が必要になる可能性はあるかもしれないのですが苦)

3. 上記を準備してからネットの紛失サポート利用の代替機依頼を

準備は整った!!申し込みをしましょう。

AppleStore(ネット)購入商品を返品しなくてはならなくなったあなたへ

1. すぐに返品申し込みを

返品することになったら、すぐに手続きをしてしまいしょう。購入してから14日以内ですよ!!(商品を受け取った日となったているらしいが、アメリカとの時差の関係でおかしな処理されて返品できなかった方の記事なんかもあったので要注意)

2. 1日に一回くらいでいいのでメールを確認する

必要な手続き情報はメールで送られてきます。毎日確認して、最優先でヤマトに駆け込みましょう。

3. 返品番号もろもろメモって、ヤマトで返送する

ヤマト(=私だけでなく、Appleの返品の指定の業者はみんなヤマトになるらしい)で、返品したい商品を期限内に返品しましょう。

iPhoneなくした場合は、メールをよく読んで、ヤマトの手続きに必要な番号などを忘れずにメモすること!!いつものように、行ってからメール見ながら書こうってできないので要注意。

最後に

iPhone紛失するだけでも痛いのに、どんだけの障壁があんのよってなったのが今回の事件でした。正直、普段から電話は使わないし、家のWi-Fiが使えてMac持ってれば家にいる限りは何の不便さもない。

土地勘ないとこに行くのは大変なのと、必要な情報は家でしっかりメモしていかなければならないことに注意すれば生きていける。(予定にない場所へ行く、予定と違う乗り継ぎをする、とか出てくるとちょっと大変かも苦 いつものようにiPhoneで調べるってできないからね)

初めての記事がこんなんでいいんだろうか苦(下書きに整理されずに溜まっている記事があるにも関わらず、GWで思い出話をしたことを機に、バーっと書いたこの子が私の記事第一号になっちゃったという笑)

愚痴愚痴&ダラダラな文章を読んでくださってありがとうございました!!

皆さんがiPhone紛失しないこと、紛失しても私ほどの苦労はせずに代替機をゲットできることを願っています^^